- 糖尿病の症状ってどんな感じ?
- 自分が糖尿病だったらどうしよう怖い⋯
- まずは何から始めたらいいのか知りたい
自分で身体を管理するためにも糖尿病の知識を得ることはとても重要です。基礎知識がないと知らないうちに症状が悪化していたなんてこともよくあるからです。
管理人について
私は16年目の理学療法士で、糖尿病療養指導士の資格も保持しています。また糖質制限の食材宅配だけを利用し、運動も5年以上継続しています。糖尿病の合併症で辛い思いをしている人をたくさん見てきました。
そこでこの記事では、糖尿病の人や予備軍で知識がない人でも「糖尿病の基礎知識」について専門用語をなるべく使わないようわかりやすくまとめています。
この記事を読めば「糖尿病の知識が全くない人でも症状や合併症について」必要な知識が手に入ります。
私の16年間の仕事での経験や勉強で得た知識をなるべくわかりやすい形で網羅的にまとめています。自分の身体のためにも最後まで読んでください。
糖尿病とは?
糖尿病とは、インスリンが上手く働かない事によって血液中のブドウ糖(血糖)が増えてしまう病気をいいます。 糖は身体にとって必要な栄養素であり、エネルギーの源になります。身体を動かすときや脳みそもブドウ糖をエネルギーとして使っています。
インスリンとは、膵臓からでるホルモンで「ブドウ糖を身体の細胞の中に取り込み、エネルギーとして使える」ようにするために重要なものだよ。
このインスリンが出なくなったり、少なくなってしまうと血液中のブドウ糖が増えてしまいます。これをインスリン分泌低下といいます。 またインスリンは十分でているのに、ブドウ糖が上手く身体に取り込まれない状態をインスリン抵抗性といいます。
大まかにはこの2つの原因によって血液中にブドウ糖が増え、高血糖状態が続くことによって糖尿病となってしまいます。
ポイント
- 糖尿病は血液に糖が多い状態
- インスリンが少ない、または出なくなるのが原因
- インスリンが効きにくい体質も原因
糖尿病の症状について
次は糖尿病になるとどのような症状が出るのか見ていきましょう。
まず血液中にブドウ糖がたくさんある状態を高血糖状態といいます。高血糖が続くとどのような症状がでるかといいますと、
- おっしこの回数が増える
- 喉が渇き、水をたくさん飲みたくなる
- 体重が減る
- 疲れやすくなる
以上の症状が現れるようになります。これらの症状が出現すると糖尿病が進行している証拠になります。
さらに血糖の値が高くなると意識障害が起こることもあります。意識障害はかなり重篤な状態です。
上記はあくまでも特徴的な症状です。全く症状がなかったのに健康診断で血糖が高いと指摘されたり、糖尿病がわかる方もいます。
わたしは糖尿病ではありませんが、症状が全くないのに健診で脂質異常症と指摘されたことがあります。運動してるのに(泣)
糖尿病は必ずしも症状があるわけではないので、食べ過ぎや運動不足があれば血糖が高くなっているかもと自分の身体を気遣うことが大切です。
ポイント
- 高血糖になると喉が渇き、おしっこが増え、疲れやすい
- 最初は自覚症状がない
- 運動不足と食べ過ぎを疑うことが大事
糖尿病の種類とは?
糖尿病にも種類があるのは知っているでしょうか?糖尿病は大きく分けると4つに分類されます。
- 1型糖尿病
- 2型糖尿病
- その他の特定機序、疾患によるもの
- 妊娠糖尿病
以上が糖尿病の種類になります。それぞれ特徴を見ていきましょう。
1型糖尿病とは?
インスリンがほとんど出ない、もしくは全く出ない状態の糖尿病になります。自分でインスリンを分泌できないのでインスリンを注射などで補う必要があります。
これをインスリン依存状態といいます。
特徴としては
- 若年に多い
- 症状が急激に現れる
- インスリン治療が必要
- 痩せている人に多い
大まかには上記のような特徴があります。
2型糖尿病とは
インスリンが出にくくなったり(インスリン分泌低下)、インスリンの効きが悪くなる(インスリン抵抗性)ことで血糖値が高くなる糖尿病をいいます。
遺伝的な要因が関係していて家族に糖尿病の方がいることや、食べ過ぎ(特に高脂肪のもの)や運動不足が原因であることが多いのが特徴です。 すべての人ではありませんが2型糖尿病は1型とは違い、生活習慣などの環境要因が強く関わっていることが多いです。
1型糖尿病と2型糖尿病の違いを下の表にまとめると、
1型糖尿病 | 2型糖尿病 | |
年齢 | 若者に多い | 高齢者に多い |
症状 | 急激に症状が現れる | 自覚症状ないまま進行していく |
体型 | 痩せ型 | 肥満の方に多い傾向がある |
原因 | 膵臓からインスリンが出なくなることで高血糖になる | 遺伝や食べ過ぎ、運動不足によって高血糖になる |
治療 | インスリン注射が必要 | 食事、運動の改善、薬物療法、インスリン注射が必要なこともある |
糖尿病の9割以上が2型糖尿病と言われています。自覚症状がないまま進行していくことを考えても、若いうちから生活習慣を見直すことはとても大切かもしれません。
その他の特定の機序、疾患によるもの
「その他の特定の機序、疾患によるもの」と言われると難しく聞こえますよね。
わかりやすく伝えていくと、
- 遺伝子に何らかの異常があって起こるもの
- 病気や感染症によるもの
- 薬の副作用によって起こるもの
以上の原因で血糖値が上がり糖尿病になる場合もあります。 糖尿病のすべてが1型や2型というわけではないということですね。
妊娠糖尿病とは
妊娠糖尿病とは、妊娠中にはじめて発見した血糖値の上昇をいいます。ポイントはまだ糖尿病には至っていないという点です。
- 妊娠する前からすでに糖尿病である
- 妊娠中に明らかな糖尿病である
以上の点を区別する必要があり、上記2点はすでに糖尿病を患っているので妊娠糖尿病よりも重度の状態です。
以上、糖尿病は大まかに4つの種類に分けられます。気になる場合はまずは健診を受けることや、病院受診することが大切です。
検査の仕方は
糖尿病を診断するためにはどのような検査をするのか気になりますよね。結論を先に伝えると、採血をし血糖値が高いことが判明したらブドウ糖を飲み再度採血をします(ブドウ糖負荷試験)。
糖尿病は健診などで血糖値が高いことが判明してから初めて病院受診する方が多いです。
血糖値、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
糖尿病を診断するために必要な項目は、
- 血糖値
- HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
以上、2点を確認することが必要です。
また糖尿病での高血糖症状や、肥満の有無、家族に糖尿病の方がいることなどを総合的に判断して診断していきます。 上記2つの値は採血し血液検査をすることでわかります。
血糖値とは
血糖値とは血液中に含まれるブドウ糖の濃度のことです。血糖値が高ければ高いほど血液中にブドウ糖があることを示します。
基準値は73~109mg/dlです。
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは
血液中のヘモグロビンとブドウ糖がくっついたものです。過去約1~2ヶ月間のおおよその血糖値がわかります。
つまり、血糖値は現在の血糖の値がわかり、HbA1cは過去の血糖値の値がわかるということです。
75gブドウ糖負荷試験(75gOGTT)
ブドウ糖負荷試験は糖尿病の疑いがある人に実施し、糖尿病かどうかを診断するために行う検査です。 ブドウ糖を摂取することでブドウ糖の流れを再現し、食後高血糖の状態を調べます。
検査の流れは、 準備として炭水化物150g以上含む食事を3日間連続で食べます。茶碗1杯のご飯を朝昼晩食べれば余裕でクリアする量ですね。
- 検査前は10~14時間絶食した空腹状態を作ります
- ブドウ糖溶液を飲む
- 飲んだあとは30分、60分、120分毎に採血しインスリンを測定
- 診断に使う値は120分の血糖値
※注意として検査が終わるまでは水以外は口にしてはいけません。
また喫煙や運動も控えます。 以上がブドウ糖負荷試験の方法です。
糖尿病予備軍とは
糖尿病予備群とは、また糖尿病には至っていないけど少し血糖値やHbA1cが高くなっている状態で、境界型とも呼ばれています。正常値よりは高い、でも糖尿病の値にはまだ達していないということ。
放置していると糖尿病に移行しやすいとも言われています。 自分が糖尿病予備軍かは糖尿病を診断するための検査(空腹時血糖、ブドウ糖負荷試験、HbA1c)をすることでわかります。
検査の値によって、
- 糖尿病型
- 境界型(予備軍)
- 正常型
以上の3パターンに分けられます。
病院で検査をした場合は先生が糖尿病なのか予備軍なのか正常なのかを判断してくれるよ!
糖尿病予備軍の症状やリスク
糖尿病予備軍(境界型)はこれといって自覚症状はないことが多いです。健康診断を受けたら血糖値の欄に「軽度異常」もしくは「異常」と書かれていてわかることがほとんど。 それほどまでに症状はありません。
しかし、血糖値が高くなっているということは良いことではありません。糖尿病に少しずつ近づいている証拠ですし、血糖値が高くなればなるほど血管を傷つけることがわかっています。
つまり動脈硬化(血管が固くなる)も進行する恐れがあるんです。血管が固くなるとさまざまな合併症(脳梗塞・心筋梗塞)も引き起こし兼ねません。
自分が糖尿病予備軍だとわかった場合はなるべく早く生活習慣を見直すようにしましょう。
今の自分が糖尿病になるリスクがどの程度あるのか不安、早く知りたいという方は糖尿病のリスク予測ツールをどうぞ。
糖尿病情報センターの予測ツールを使って生活習慣の改善に役立ててください。
健康診断の結果が手元にある人は、分かる範囲で血糖値などの数値を入力すると更に精度が増すみたい。
合併症とは?
糖尿病を発症したら気をつけなければいけないのが合併症です。
合併症とは、糖尿病がきっかけで他の病気を引き起こすことだよ。
合併症には急激に症状が進行する急性合併症と、ゆっくり進行する慢性合併症があります。また感染症にかかりやすくなったり、認知症にもなりやすいことがわかっていますので合併症についてしっかり抑えておきましょう。
糖尿病はいかにして合併症を予防するか、悪化させないかが勝負と言っても過言ではありません。
急性合併症
急性合併症は、急激に症状が進行し昏睡状態などの意識障害が起こります。すぐに治療が必要な合併症です。
特に注意したいのが高血糖状態による、
- 糖尿病ケトアシードシス
- 高浸透圧高血糖状態
上記2つは意識障害が生じてすぐに治療が必要な状態ですので、症状や予防法を知っておく必要があります。
糖尿病ケトアシドーシス
インスリンが分泌できない1型糖尿病の方で主に見られます。インスリンが不足しているのでブドウ糖をエネルギーに変えることができず身体はエネルギー不足になります。
すると身体は脂肪を分解してエネルギーにするために「ケトン体」が増えます。ケトン体が血液中に増えると酸性に傾いてしまいケトアシドーシス(血液が酸性の状態)になってしまいます。
特徴と症状は
症状
- 若年者に多い
- 喉が乾き、水を沢山飲む
- おしっこが多い、体重が減る
- 脱水
- 早くて深い呼吸(クスマウル大呼吸)
以上のような症状が急激に見られます。そして更に重篤になると意識障害が起こる危険性もあるため注意が必要です。
原因
- 1型糖尿病の方がインスリン注射を打たなかった
- 糖尿病以外の病気が原因で全身状態が悪くなった場合
- 清涼飲料水を多量に飲む(ソフトドリンクケトーシス)
糖尿病の方で上記の症状が現れたり、兆候が見られたらすぐに病院に相談することも大切です。
予防法はこまめに血糖値を測定が大切です。ケトアシドーシスは口渇、多飲、多尿、全身倦怠感、体重減少(高血糖症状)のあとに生じます。 ですので高血糖症状が出現したらすぐに血糖を測定し、かかりつけの病院にも連絡しましょう。
高浸透圧高血糖状態
2型糖尿病の方に多くみられる合併症になります。著しい高血糖となり重篤な場合は意識障害を起こすこともあります。
特徴と症状は
- 高齢者に多い
- 極度の脱水
- 血糖値は600mg/dl以上になる
以上のような特徴があります。
原因
- 肺炎や尿路感染症などの感染症
- 薬のステロイド剤を使用
- 下痢、嘔吐などの脱水
- 高カロリー輸液
などが原因で高浸透圧高血糖状態になることがあります。
予防策としては日頃から血糖値を測定することや、体調の変化に気づけるように観察することが大切です。また一番大切なのは定期的に病院受診し、かかりつけ医の先生に相談すること。
個人によって身体の状態や病気の状態は違うため、かかりつけ医の先生が自分のことをわかってくれていることを覚えておきましょう。
決してネットの情報だけで自己判断しないように注意してね。あくまで参考程度にとどめましょう。
慢性合併症
ここからは慢性合併症について解説していきます。
慢性合併症について結論を先に伝えると、徐々に血管が傷ついたり、固くなったり、塞がったりする血管の病気です。 血糖値が高い状態が続くと、血管は傷ついたり、塞がったりと血流が悪くなります。
イメージしてほしいのは、ジュースをテーブルにこぼしたときにしっかり拭き取らないで放置すると、ベタベタしますよね?あのベタベタしたような状態が血管内で起こっているということです。
数年かけてゆっくり進行していく慢性合併症は大きく分けると2つに分類されます。
- 細小血管障害(三大合併症):腎症、網膜症、神経症
- 大血管障害:心筋梗塞、脳梗塞、足病変
細小血管障害は細かく小さな血管が傷つくことで起こります。腎臓や目はとても小さい血管の集合体ですので糖尿病の合併症としてダメージを受けやすい臓器です。
糖尿病網膜症
網膜症とは目の中の網膜という場所に細小血管障害が起こります。網膜は光を感知する場所で、網膜症が進行すると眼底出血や網膜剥離を起こし最悪の場合は失明に至ります。
早期発見が重要ですので、糖尿病と診断されたら眼科も受診しましょう。1年に1回は受診し検査を受け、症状が進行すれば受診頻度も多くなっていきます。
糖尿病網膜症は初期では自覚症状がないことが多く、視力低下を自覚してからの検査ではかなり進行してしまっていることが多いので注意が必要です。
糖尿病腎症
糖尿病腎症は糖尿病によって高血糖の状態が長く続いくことで腎臓が傷んでしまい発症します。腎臓はそらまめのような形をした臓器で、腰のあたりに左右1個ずつあります。
腎臓の働きは、
- 身体の水分を調整する
- 老廃物を排出
- 電解質(ミネラル)のバランスを保つ
- 血液を弱アルカリ性に保つ
- 血圧を調整する
- 骨を作るビタミンDを活性化する
以上の働きを行っています。
腎臓はフィルターのような役割を担っていて、身体に必要なものを残し不要なものは排泄します。 すぐに腎臓の機能が低下し症状が現れるのではなく、最初は自覚症状がないことがほとんどです。
糖尿病腎症になり少しずつ腎臓の機能が落ちてくると、おしっこの中にたんぱく質やアルブミンという物質がが漏れ出すようになります。 徐々に腎臓の機能が落ちてくると身体に水分がたまりむくんできたり、毒素を排出しきれないため尿毒症なども引き起こします。
最終的には人工透析を行い血液をろ過しなければならなくなる方もいます。 そのため血糖管理や血圧管理はしっかり行い、発症や進行を遅らせることがとても重要です。
糖尿病神経症
糖尿病神経症は網膜症や腎症と同じく糖尿病患者では多い合併症になります。神経症は高血糖状態が長く続くことで全身の神経に障害が起こった状態です。
神経は全身に張り巡らされているので多彩な症状が出現します。 主に障害されるのは、
- 体性感覚の神経(感覚神経、運動神経)
- 自律神経
以上、2つの神経が障害されていきます。
症状には個人差があり皆同じ症状が出るとは限りません。 手足のしびれや感覚が鈍くなるような感覚障害から、胃腸や膀胱の働きが悪くなる自律神経障害まで様々です。
治療は血糖コントロールや生活習慣を正すことが基本です。痛みなどの神経痛の症状があるときは、薬を処方し経過観察を行います。
以上、腎症、網膜症、神経症が糖尿病による細小血管障害の慢性合併症になります。
大血管障害(動脈硬化)
次は糖尿病の大血管障害の慢性合併症について解説していきます。大血管とは、
- 心臓の血管
- 脳の血管
- 足の血管
以上が大きな血管になり、糖尿病では障害されることの多い血管になります。
糖尿病による動脈硬化が進行していくと心臓の血管が詰まる心筋梗塞や、脳の血管が詰まると脳梗塞を引き起こします。 また足の血管が細くなったり詰まることで冷たさを感じたりしびれがでたりします。
更に症状が悪化すると足に潰瘍ができてしまい、最悪の場合は足を切断しなければなりません。 大血管障害についても血糖コントロールや血圧管理をしっかり行い予防や進行しないように生活を正すことが大切です。
糖尿病の治療方法は?
糖尿病の治療って何をするの?と疑問に思うことも少なくないですよね。インスリン注射をしなきゃいけないんでしょう?というのが一般の方のイメージではないでしょうか。
糖尿病の治療の本質は、「血糖値の管理」にあります。
血糖値を管理していく方法として挙げられるのが、
- 食事療法
- 運動療法
- 薬物療法
上記の方法になります。 血糖値を管理するためには食事療法と運動療法が基本になります。
薬物療法は糖尿病の状態や血糖値を見ながら調整していきます。 注意として1型糖尿病の方はインスリンを体内で作ることが出来ないのでインスリン注射は必須になっています。
2型糖尿病の方でも症状が進行し、インスリンを分泌することができなくなればインスリを注射することもあります。
運動療法とは
運動療法とは運動によって、糖を身体に吸収し血糖値を管理する方法です。また筋肉がつくことでインスリンが効きやすい身体になる効果もあります。
運動は主に、
- ウォーキング、散歩(有酸素運動)
- 筋トレ(レジタンストレーニング)
上記の運動が一般的に行われます。運動は継続することが一番大切ですが、継続出来ない方が多いです。
ですのでいきなり長い距離を歩こうとするのではなく、1日5分程度から始めるなど自分ができる範囲から始めていくのが大切です。 慣れてきたら少しずつ「ちょっとキツいかな?」と感じる運動にレベルアップしていきましょう。
今日は体調がすぐれないな~と感じるときは運動の量を減らしても問題ありません。 とにかく継続することが大切なのでゆる~く続けて行きましょう。
食事療法とは
食事療法は食事のカロリー、糖質、脂質の量を調整する方法です。食事は体内に取り込むものなので一番血糖値に影響します。
バランスの良い食事を心がけることが大事なのですが、具体的な栄養素の配分は、
- 糖質40~60%
- たんぱく質20%未満
- 脂質20~30%
上記の配分で1日の献立を考え食べることが必要です。
この配分を意識しないと炭水化物(糖質)に偏った食事になりがちで、たんぱく質が不足します。 ご飯やパン、麺類は炭水化物で血糖値を上げますので注意しましょう。
薬物療法とは
薬物療法は飲み薬と注射薬があります。糖尿病だからみんな同じ薬を使うわけではありません。
人それぞれ性別や年齢、体格などが違うので個人に合わせた薬が処方されます。
薬の作用には様々あり、
- インスリンを出やすくするもの
- インスリンの効き目を良くするもの
- 糖の吸収を遅らせるもの
- 糖をおしっことして出すもの
上記のような作用がある薬があります。かかりつけ医の先生が状態に合わせて種類や量を調節していくわけです。
当然、運動と食事も並行しながら行っていくことでより良い効果が得られます。薬を飲んでいるからといって安心せずに生活習慣を整えることが基本であることを頭の片隅に置いといてください。
糖尿病まとめ
いかがだったでしょうか?
糖尿病は自覚症状を感じにくく、感じたときには進行していることけが多い怖い病気です。症状があまりない分、軽視されがちな病気ではありますが本当に怖いのは合併症の存在です。
糖尿病は血糖値が上がることによって血管が壊れていきます。 最初は小さな血管が多く集まっている「目や腎臓や神経」に障害が起こります。
さらに大きな血管の「心臓や脳」まで障害されてしまうこともあるため可能なら予防が大切です。 予防するためには、
- 規則正しい食生活
- 運動を習慣にする
- 健診を受ける
上記の方法が一番効果的です。生活習慣を整えることは糖尿病の予防だけではなくその他の病気の予防にも繋がります。
また私個人の考えにはなりますが健診を受けるメリットは、糖尿病の発見はもちろんですが、
- 運動の効果がわかる
- 自分の食生活の良し悪しがわかる
以上が最大のメリットだと感じます。
普段生活をしていれば自分の血液データを見ることなんてありませんよね?
健診のデータを見ることで、 糖質や脂質を摂りすぎてたな~ 、アルコールの飲み過ぎかな? 、塩分は少し控えなきゃ など、自分の生活を見直すきっかけになります。
自分では頑張っていたつもりでも実際は血糖値が高かったり、コレステロールが高かったりすることは大いにあります。
私自身、運動を毎日継続していたことで、少しは多めに食べてもいいでしょという油断が脂質異常症の結果でした。細いのにコレステロール高いなんて不思議だねともいわれます。
でも健診を受けているからこそ自覚症状がなくても予防できると感じます。 健診後は毎日の晩酌も我慢し、大好きな揚げ物も我慢しています。
糖尿病になったとしても生活習慣を整え、血糖値を可能な範囲で管理することで合併症を予防することも可能な時代になりました。ぜひ小さなことでもいいのでできることから始めてみましょう。
この記事が少しでも皆さんの役に立ちますように。最後まで読んでいただきありがとうごいざました。