糖質制限食について

糖質制限を始める前に必読!『糖質中毒』で知る 糖質の怖いさとダイエットの真実

  • 糖質制限をすれば痩せれるんでしょ?
  • 糖質制限がなかなか続かない
  • 甘いものもやめられない


以上の悩みを抱える人が多いのも事実ですよね。

糖質制限が近年注目を集めています。その背景には、生活習慣病や肥満が増加していることが挙げられます。

管理人について

私は17年目の理学療法士で、糖尿病療養指導士の資格も保持しています。

また糖質制限の食材宅配だけを利用し、運動も5年以上継続しています。

糖尿病の合併症で辛い思いをしている人をたくさん見てきました。


本記事は、牧田善二先生が執筆した「糖質中毒」について私が感じたことや、本書の内容を実践していることについて解説しています。

本記事を読むことで、

メリット

  • 糖質中毒とは何かがわかる
  • 肥満や糖質の恐ろしさがわかる
  • 何に気をつけたら良いのかがわかる


今回紹介する『糖質中毒』という一冊を読むことで、糖質に潜む危険性を理解し、健康的な生活へとシフトするきっかけを得られるのではと感じています。

気になる方は本書を手にとることをおすすめします。

本書の概要と主張

本書の内容を簡潔に伝えるなら、糖質中毒による肥満は持病であるということです。

一般的に肥満は、病気の部類に入らないのが当たり前です。

しかし、著者は本書の序盤で「肥満は持病」と述べています。 そして、肥満は意志が弱いのではなく糖質中毒によって、もたらされていると話されています。

「甘いものが我慢できない」「ついつい食べすぎてしまう」これらは意志が弱いのではなく、脳が求めるかららしいのです。

個人的に感じたのは、確かに甘いものは身体が求めているように感じます。その感覚は、「タバコが吸いたい」「酒が飲みたい」と似たような感覚だということ。

青葉
青葉

アルコールもタバコも依存症です。糖質も同じく依存症であるのが本書の一つのポイントだと感じたよ!


ですので、意志でなんとがするのではなく、環境や仕組みで糖質中毒を克服していく必要があります。

糖質中毒とは?

糖質中毒とは、自分の脳が食べろ食べろと無理やり食べさせている状態のことです。

つまり、糖質依存症に陥った状態をいいます。

本書で肥満は、「糖質中毒が原因であり、意志は関係ない、生まれ持った体質なども関係ない」と述べています。

青葉
青葉

たしかに甘いものって急に食べたくなる。これが頻繁に起こるってことかな?


詳しくみていきます。

糖質が引き起こす身体への影響

糖質を摂取すると血糖値が急激に上昇し、その後急降下することで強い空腹感を引き起こします。

青葉
青葉

この現象は血糖値スパイクといいます。マジで危険!


この血糖値の乱高下が習慣化すると、過剰な食欲や間食の頻度が増え、肥満や糖尿病のリスクが高まります。

また、糖質の過剰摂取はメンタル面にも悪影響を及ぼします。

急激な血糖値の変動により、イライラしやすくなったり、集中力が低下したりすることがあるのです。

青葉
青葉

個人的に、急激な眠気が来るようであれば血糖値スパイクが起きてるのではないかと思っています。

糖質制限の生活をしてから、昼食後の眠気はだいぶ収まりました。



血糖値が高い人が陥りやすい糖質依存

特に血糖値が高めの人は、糖質を摂取するとさらに強い快感を得やすく、糖質依存に陥るリスクが高まります。

自分が甘いものを食べたときを思い出すと、とても満たされた気持ちになりますし、めちゃくちゃ幸せな気持ちになります。

この感覚は糖質を摂取したときに脳が出す、「快楽物質」なのだと改めて感じました。

糖質の摂取が常態化すると、食事のたびに大量のインスリンが分泌され、やがてインスリンの効きが悪くなる「インスリン抵抗性」を引き起こします。

これは、糖尿病の前段階ともいえる状態です。 糖尿病になっても、なかなかやめられないのが糖質中毒です。

『糖質中毒』の内容と学び

糖質がもたらす健康リスク

本書では、糖質を摂りすぎることがいかに体に悪影響を及ぼすかを、科学的なデータを交えながら詳しく説明しています。

特に、糖質が肥満、糖尿病、動脈硬化、メンタル不調など、多岐にわたる健康問題を引き起こすことが明らかにされています。

個人的には「がん」を引き起こしやすくなるのも糖質の怖い所だと感じます。

がんの痛い検査をするくらいなら、糖質を制限したほうがマシと思ってしまう。

トマトちゃん
トマトちゃん


また、何度も言いますが、糖質を摂ることで脳内の「快楽物質」であるドーパミンが分泌され、依存症のような状態に陥ることも本書では指摘されています。

このため、無意識のうちに糖質を求め続ける習慣ができてしまい、なかなかやめられなくなるのです。

青葉
青葉

毎日ごはんをたくさん食べたり、お菓子やアイスを食べなきゃ満足できないのは、すでに糖質中毒の傾向らしいです。

怖い……

食生活の改善で得られるメリット

糖質を制限することで、体にさまざまな良いメリットが期待できます。

例えば、

  1. 体重の減少
  2. 血糖値の安定
  3. 集中力の向上


以上の効果があります。

  1. 体重の減少:糖質を減らすことで、余分な脂肪が燃焼されやすくなります。
  2. 血糖値の安定:血糖値の乱高下がなくなることで、食後の眠気やイライラが軽減されます。
  3. 集中力の向上:糖質の影響で脳の働きが不安定になるのを防ぎ、仕事や勉強のパフォーマンスが向上します。

本書では、こうした糖質制限のメリットを実感するために、どのような食生活をすればよいのかについても具体的に説明されています。

血糖値の可視化

血糖値は健康診断などで図ったり、すでに糖尿病の人は血糖値を測定する機器を持っている方もいるかも知れません。

本書でおすすめされていたのが、「リブレ」という機械です。

私は病院勤務ですので知っていますが、一般の方だとわからない方も多いかと思います。

簡単に説明すると、腕にセンサー付きのシールを貼り付け、そのセンサーに血糖値を測る機械を近づけると血糖値が測れるものです。

アマゾンなどの通販サイトでも購入が可能です。

青葉
青葉

私も欲しくなりました。

どの食べ物を食べると血糖値が急上昇するのか調べてみたい!


価格は1万ちょっとするらしいですが、興味があります。

数値化できて、すぐに確認出来るのは健康面でメリットしかないと感じます。

人間は数字に左右される傾向があるので、リブレで血糖値がわかると糖質制限の強い味方になりそうです。

ちなみに、病院で使用するリブレはも少し高額なものになります。

糖質制限の始め方

本書を読む前から糖質制限を実践していましたが、読了したあとは更にストイックに制限出来ているように感じます。

まずは少しずつ身体を慣れさせるよう、コツを解説していきます。

無理なく続ける糖質制限のコツ

糖質制限を成功させるには、「無理なく続けること」が重要です。

いきなり糖質を完全にカットしようとすると、体がエネルギー不足を感じ、強い空腹感や疲労感に襲われてしまいます。

本書では、まず「糖質を少しずつ減らす」方法が推奨されています。

例えば、次のようなステップで糖質制限を始めると継続しやすいです。

  1. 白米を玄米や雑穀米に置き換える
  2. 甘い飲み物を水やお茶に変える
  3. お菓子をナッツやヨーグルトにする
  4. 食事の際に、まずタンパク質を先に摂る(「ベジタブルファースト」)


このように、段階的に糖質を減らしていくことで、体を無理なく慣れさせることができます。

特に今までたくさん糖質を摂っていればいるほど、制限をかけたときに苦しいはずです。

まずは少し減らして、慣れてきたらさらに減らすような方法で行きましょう。

食事の注意点

本書『糖質中毒』では、大きく血糖値を上昇させないような食事を心がける必要があると述べられています。

そのために必要な考え方が、

  • 血糖値を上げない食べ物を知る
  • 血糖値を上げない食べ方を知る


以上の2点です。

血糖値を上げない食べ物とは、

野菜(根菜以外)、きのこ、海藻、肉、魚、豆腐など

食べてもほとんど血糖値が上がりません。

逆に、

ご飯やパン、麺類などの炭水化物、根菜、かぼちゃなど

もちろんお菓子やジュースも血糖値は上昇します。

個人的には、いつもサラダや味噌汁、お肉中心の生活にしてます。

青葉
青葉

炭水化物は、玄米に16穀の雑穀米を混ぜて炊いたものを1日100g程度食べてるよ!


栄養バランスを考えると、バランスが良いのか悪いのかわかりませんが、糖質はなるべく取らないように意識しています。

睡眠の質が向上したり、体重は2ヶ月で4kg程度落ちたり、肌の吹き出物はほとんど出なくなりました。

今のところプラスしかないので、しばらくは続けてみたいと思います。

他の情報や書籍との比較・関連性

糖質制限であったり、糖尿病関連の本は仕事でも必要な知識であるため読むようにしてます。

以前読んだ、北里大学北里研究所病院、山田悟先生が書いた「糖質疲労」と比較すると、本書は

  • 糖質制限はやや強め
  • 確実に痩せる
  • 肥満を治すのに注力


こんな感じです。

おそらく読者対象が違うのでしょう。

本書は、肥満の方や糖尿病をすでに患っている方が中心の感じがします。

対して、糖質疲労はまだ病気には至っていないけど、このままの生活を続けると病気になるよと言う、前段階の人を対象にしているのかなと。

糖質疲労の山田悟先生は「ロカボ」という糖質制限方法をおすすめしています。

糖質中毒の牧田善二先生はもう少し厳しい糖質制限なイメージでしたね。

共通している点は、糖質のとりすぎは良くないと言うこと。

個人的には、読む順番として

  1. 糖質疲労を読んで少しずつ実践
  2. 体が糖質制限に慣れてきたら糖質中毒を読み実践


この流れが効果的と感じます。

ほとんどお菓子を食べなくなった私ですが、今でも甘いお菓子やケーキなんかを食べたいなと思ってしまうんですから、糖質は怖いです。

めちゃくちゃ美味いですが(笑)

まとめ

糖質は、私たちの食生活の中で大きな割合を占めていますが、過剰に摂取することで健康にさまざまな悪影響をもたらします。

『糖質中毒』を読むことで、糖質依存のメカニズムを理解し、糖質制限の重要性を学ぶことができます。

青葉
青葉

糖質は食べる量を考えないと病気の元!

まずは知識をつけることが大事だよ。


本書の知識を活かし、今日から少しずつ糖質を減らす習慣を取り入れてみましょう。

無理のない糖質制限を続けることで、理想の健康的な体を手に入れることができるはずです。

是非本書を手にとってみてください。

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